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知れば知るほどクレバー 老中首座 阿部正弘 [社長室長]

【老中首座 阿部正弘】
備後福山藩第7代藩主。幕末に老中首座を務め、外圧内慮の難題を抱えた江戸幕府を率いた。譜代のエリートでありながら、有力な外様大名と連携した手法は現代においても参考とすべきものがある。今年(2008年)の大河ドラマ”篤姫”でも登場。存在感を見せつけた。
阿部正弘.jpg
知れば知るほどクレバー NHKより
http://www.nhk.or.jp/taiga/topics/inter09/index.html
阿部は、押し寄せてくる諸外国を、ただ脅威ととらえるのではなく、友好関係を築きつつ、軍備を含めて自国に力をつけていく。それによって対等に物を言えるようにしていくことが大事だという考え方だったんですね。そのために、当時の幕府では考えられなかったような改革的なことを実践しています。 譜代、外様を問わず、広く意見を募るというのも阿部が実施したことでした。譜代と外様といえば、お互いを敵視しかねない関係だったのに、そうしたことにとらわれなかった。斉彬も外様でしたが、積極的に幕政に参加させていました。これも聞きかじりですが、江戸城に参府することもかなわない下級武士だった勝海舟の意見書を読み、とりたてたのもの阿部だったそうです。 クレバーといえば、島津斉彬も阿部に負けず劣らずすごい人ですね。あの2人は、ともに世の中の先が見えすぎてしまっていた。それだけに、現状を打破するための思い切った策を打ち出すのですが、理解されずに摩擦が起きたりする。大変だっただろうとは思いますが、あの2人がもう少し長生きしたら歴史も変わっていたでしょうね。 阿部は、政治的、経済的な部分でも斉彬を一番頼りにしていました。島津は日本で一、二の経済力を誇っていましたからね。しかし、あの2人の関係はそれだけではなかった。彼らは本当に兄弟のように仲が良かったそうですし、阿部は斉彬の男気に心底、信を置いていたようです。 お互いに武士ですから、何か事が起これば立つという心意気を持っていた。そんな中、斉彬は『事あらば、私が最初に乗り込んでいく』と阿部に言ったという史実も残っているそうです。人間的に尊敬し合うことのできた非常にいい関係だったと思います。 阿部は、それほどインパクトの強い役ではないので、淡々と演じることが多かったですね。実はそういう人間を演じる経験があまりなかったので、今回、俳優としては初めての挑戦だったんです。しかし“動”ではなく“静”という部分も含めて、いままで光が当たっていなかった人物を演じることに魅力を感じ、当時の彼の苦しさや孤独感を、なんとか出せたらいいなという意識がありました。


阿部正弘―日本を救った幕末の大政治家 (PHP文庫)

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  • 作者: 祖父江 一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 文庫


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